あなたは映画を観るとき何を期待しますか?
ぼくが映画に期待するものは心躍るようなのエンタメ性や、思いっきり泣けるドラマ性、そして時に自分自身の人生観を変えてくれるような体験を求めて映画を観る。つまり、「有意義な時間」を過ごすために映画を選び、鑑賞するのだ。
しかし、世の中には「B級映画」と呼ばれるような最低で無価値な時間を過ごす為の映画も存在する。しかもそれらの映画を “わざと”作るような監督たちがいるのだからこれはほっておけない!
ぼくは一体何度『マーズ・アタック!』という映画に「最低な時間」を捧げてきただろうか。敢えてこう呼ぼう。『マーズ・アタック!』はクソ映画だ。何度見てもやっぱりそう思う。けれども何度も観てしまう。
ただ、「何も得るものがない “のに” 観てしまう」のではなく「何も得るものがない “から” 観てしまう」のだ。この感覚わかっていただけるだろうか。それは最早快感であり、「有意義な時間」を自ら捨ててまで、その「最低な時間」を過ごしたいのだ。