I’m back. Omatase. 

カテゴリー: 連載

あれ?『E.T.』っぽい! いや!次は『スター・ウォーズ』だ! ここで『スタンド・バイ・ミー』か〜! 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016〜)を観ているとたくさんの80年代映画のパロディが隠れていることに気が付く。 ※『E.T.』(1982)『スター・ウォーズシリーズ』(1977〜)、『スタンド・バイ・ミー』(1986) NetflixオリジナルSFホラードラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(以下『ストレンジャー・シングス』)はカルト的な人気を誇りながらも、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなったシリーズだ。…

悪だくみをする男たちが大好きだ。 学校や会社では口にしてはいけないような汚い言葉を使って、薄暗くて狭い場所で馬鹿笑い。時々、口論になりながらも、なんだかイケナイことをたくらんでる男たちがぼくは大好きだ。『レザボア・ドッグス』(1992)も含めて、タランティーノの映画にはそういうやつらがよく出てくる。 IMdbより 彼らはなぜかいつも半笑い。自分たちにしかわからない言葉を使って突然笑いがおきたかと思えばその次には取っ組み合いが始まったり。彼らの話は輪の外の人間からすると一体なんの話をしているのかわからない。なぜなら、その会話には主体性も…

『ダークナイト』(2008)の半端ではないほどの緊張感を作り出しているのはヒース・レジャー演じるジョーカーというキャラクターである!……というのは今回は置いておいて、目には見えないが、明らかに緊張感にブーストをかけているBGM。つまり音楽に注目してみた時に、あの緊張の糸が張り詰めていくような上昇していくストリングスの音はまさにジェットコースターのそれだ!上昇しすぎて千切れてしまいそうなのに、まだ上昇するから本当にハラハラする。

映画は娯楽か?芸術か? ぼくの回答は「どっちも踏まえて芸術だし、どっちも踏まえて娯楽である」というような自問自答しておきながら、なんともすかした答えになってしまう。 あまりに芸術的な観点で映画を観てしまうと、ただただ派手で楽しい演出などを楽しめなかったり、逆に娯楽として楽しむためだけに映画を観てしまうと細かな描写や演出などを見落としてしまう。このバランスを絶妙に保ちながら映画を観賞することで視野を広げ、一本の作品からできるだけ多くの感動を得ることができると考えている。 それは、音楽に置き換えても同じことが言える。 今回の題材となる『オ…

クラブやライブハウスでトランス状態になったことはあるだろうか。ぼくは何度も経験したことがある。もちろんNOドラッグで!お酒と音楽の相性の良さは侮れない。

どこかへ連れて行かれる感覚だ。

特にクラブで流れる四つ打ちテクノミュージックは時間の感覚が伸び縮みしているようにも感じるほど思考から冷静さを抜き取っていく。

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音楽を聴いていて涙が出てしまったことがあるだろうか。

この場合の音楽というのは “歌” ではなくあくまで “音楽” を聴いて涙が出てしまったことを指していると考えて欲しい。

それは、歌詞に共感して泣けるものとは違い、サウンドや旋律を聴いている間になぜか心がざわついてきて涙がこぼれるという感覚だ。

ぼくは映画『Stand by me』(1986)を観るとほとんどの確率でエンドロール中に涙がこぼれてしまう。それはメインテーマであるBen E. Kingの『Stand by me』(1961)が流れるからだ。感情が昂っている時に聴くあの曲にはぼくの涙腺は太刀打ちできない。

2021.02.03 / / わた藤

お好み焼き屋で、父親がジンジャーエールを飲んでいる。一口、もう一口と飲んで、ふと「やっぱりコーラにすればよかったなあ」とぼやく。

わたしはいてもたってもいられず、半分泣きそうになりながら「残りわたしが飲むからコーラ頼んだほうがいいよ」と言う。

お父さんに何1つ心残りがありませんように。

父は、変なタイミングで急に必死になるわたしの顔を、不思議そうに眺める。

あの頃のわたしは、「わたしを無くしても父でいられる」ということを、全然わかっていなかったのだ。

2020.12.25 / / わた藤

あなたにとって、2020年はどんな年だっただろうか。突然猛威を振るった新型コロナ感染症に東京オリンピックの延期、外出自粛の日々。思うところはいろいろあるけれど、わたしにとって外せない2020年の象徴は「BUMP OF CHICKEN」だった。

世間を、特に BUMP OF CHICKEN ファンを騒がせたニュースが2つある。

1つは、Vo.Gt. 藤原基央の結婚発表。バンドのレギュラーラジオである『PONTSUKA!!』 内で自身の口から公表し、インターネット上では祝福や驚き、ショックの声など、様々な反応が見られた。

2つめは、Ba. 直井由文の不倫スキャンダル。結婚を隠して女性と交際していたことが元交際相手の女性によって週刊誌にリークされ、こちらも大変な騒ぎとなった。メンバーはラジオと書面でコメントを寄せ、直井は活動を休止、当面は残りの3人でバンド活動をすることになった。

もちろん、多くの人にとっては、これらは毎日世に放たれる様々なニュースの1つに過ぎない。1週間もすれば世間話にもならない、いつものありふれたゴシップだ。

だけどわたしは、特に直井の不倫報道にものすごい衝撃を受け、それはこの記事を書いている現在に至るまで、ずっと尾を引いている。わたしが好きな BUMP OF CHICKEN というバンドが一体どういうバンドで、これから彼らの曲をどんな顔をして聴いていいのかが、さっぱりわからなくなってしまったのだ。

小学5年生のころ。ぼくの学年の男子たちが昼休みに夢中になっていた遊びは「ハンドベース」だった。 軟式のゴムボール一つで利き手をバットに見立てて行われる簡易野球。もちろんグローブなんて使わない。運動場の土を運動靴でえぐりながら線を描き、ホームベースと一塁二塁三塁のベースの位置を設定すれば即席球場が出来上がる。 昼休みの運動場は全学年の小学生たちが一同に介してごった返す。 いち早く「場所取り」をすることが今日1日を楽しむための肝となる。給食を食べ終えたものから順に急いで校舎の階段を駆け下りていき、6年生が降りてくるより先に球場を建設するの…

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