IMDbより わたしが故郷を出ると決心したのは小学生の頃だったらしい。「こんな家はもういやだ、はやく出て行きたい(でも今は無理だからもう少しがまんしよう)」と書き殴ってゴミ箱に捨てた日記を親が発見し、数年経ってからそのことを教えてくれた。 高校生になったわたしは迷わず県外の大学を志望し、就職を機にその場所から離れ、退職後さらに違う土地へと移った。思い返せばこの10年間、故郷から離れ続けている。自分で選んだ道を進むことは幸せであり、時に苦しみを伴うと理解するには十分な時間でもあった。わたしの生き方は珍しくない、どこにでもある話だと思って…