Te wo Arai mashou.

タグ: 渡辺大知

(C)2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会

「勝手にふるえてろ」という言葉。強いメッセージに見えるが、その核には何があるのだろうか。

筆者はこの言葉は観客に向けられた言葉だと感じる。そもそも私たちは映画を見てカタルシスを感じたり、物語を自分の人生に置き換えることはあるだろう。しかし『勝手にふるえてろ』は劇中だけで終わらず、見ている我々がヨシカに「勝手にふるえてろ」と言われることで後味が残る。

映画館を出ても、そのセリフの意味を考えてしまうのだ。スクリーンの中だけで終わらず、我々の日常にヨシカの言葉が重くのしかかる。

なぜ「勝手にふるえてろ」という言葉が強く響くのか。

その理由はこの物語が単なる恋愛物語だけではなく、自己陶酔から、他人と自分の相互承認によって自分を成長させる “自覚” へ進化する人間の物語であるからだと筆者は考える。そのうえで劇の最後に「勝手にふるえてろ」と私たちに突きつけたこの映画の目的とはなんであろうか。

名作日本映画『勝手にふるえてろ』の徹底レビューです。なぜあのラスト? なぜあのセリフ? いやいや一も二も、ヨシカにとっては “まったく同質の存在” じゃないの?

テクストと頭と筆を徹底的に絞った映画評です。文は自称バームクーヘンさん、編集は和島咲藍。7000字超の禅問答で生まれた目からうろこの解釈をお楽しみください。

(店主より)

(C)2019 吉本興業

2020年8月に公開された『僕の好きな女の子』は飛ぶ鳥を落として・焼いて・食って・食後酒の入ったグラスでも傾けようかしらといった風情の又吉直樹御大が記した、たった4ページのエッセイを映画化した作品です。

映画自体も90分程度とコンパクトな長さでしたが、随所に「又吉節」が感じられる作品でした。そして何よりもヒロインについて語りたい……のですが、まずは自分が思う「又吉節」についてお話します。

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