音楽を聴いていて涙が出てしまったことがあるだろうか。
この場合の音楽というのは “歌” ではなくあくまで “音楽” を聴いて涙が出てしまったことを指していると考えて欲しい。
それは、歌詞に共感して泣けるものとは違い、サウンドや旋律を聴いている間になぜか心がざわついてきて涙がこぼれるという感覚だ。
ぼくは映画『Stand by me』(1986)を観るとほとんどの確率でエンドロール中に涙がこぼれてしまう。それはメインテーマであるBen E. Kingの『Stand by me』(1961)が流れるからだ。感情が昂っている時に聴くあの曲にはぼくの涙腺は太刀打ちできない。