(C)2020映画「糸」製作委員会
スーパーで良いお肉を買ってきて、塩コショウで焼くだけ。それだけで十分美味しくなるのに。どうして脱いだ靴下をドクターペッパーで煮詰めたような味がするのでしょうか。
菅田将暉と小松奈々を主演に迎え、中島みゆきの名作「糸」から着想を得た脚本で「平成史」を描く――という看板を掲げさらに斎藤工や成田凌、榮倉奈々が脇を固め、音楽は亀田誠二。材料はどれも一級品ばかりなのに、勿体ないの一言です。誰が焼いても美味しくなるはずなのに。スーパーどころか百貨店で世間知らずが好き勝手買い物をした挙句、料理を知らない子どもに丸投げするかのような粗悪な出来でした。