(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS 山よりも高く、谷よりも深い。耳キーン上等の賛否両論がある映画であることは十分に承知している。「否」もよく理解しているつもりでいますが、やはり僕は『バケモノの子』というアニメーション映画に力強く「賛」を叫びたい。 アニメーション映画として、そしてバディムービーとして『バケモノの子』の特異点を書きたいと思います。 師弟関係という名のバディムービー (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS くどいようですが、…
タグ: 細田守
(C)2021 スタジオ地図 涙が出た。あくびで。毒舌の苦手な鈴ちゃんのために控えめに言ったとしても、最悪だ。なにこれ。僕は細田守のつくる映画が好きだ。好きだった。だからこそ、なおさらなのかもしれません。 mokuji 中村佳穂は悪くないが、「うた」への理解が乏しいのでは? 「うた」への多角的な視点が必要だったはずなのに 物語としての殺人的な欠陥「何が起ころうが、どうでもいい」 ログアウトしたらええやん? サマーウォーズは「成立」していたよ……? 必要性のない「美女と野獣」の引用 アンベールすんのかい!せんのかい! ことごとく空振りす…
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
夏。緑と青空、セミの声と氷が溶けてグラスの中で傾く音、雨上がりのアスファルトの匂い、山下達郎の歌声。ぼくは日本の夏が大好きだ!
そんな「夏」というアウトドアなイメージに対して、真逆のインドアなイメージのインターネットの世界をぶつけて混ぜ合わせ、リンクさせて物語を作り上げた作品が細田守監督の『サマーウォーズ』(2009)である!
※この記事は前後編に分かれていますが、どちらからお読みいただいても大丈夫です!
後編:無限大な夢の後の何もない世の中に生きる子どもたち | 『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
アニメシリーズ20周年記念作品として2020年2月に公開された『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の舞台は2010年。
かつて “選ばれし子どもたち” と呼ばれ、デジモンたちとの戦いの日々を送っていた主人公の八神太一たちは大学4回生。
卒業論文、就職活動、アルバイトといった忙しい日常に迫られる平凡な青年となって登場する。
(C)本郷あきよし・東映アニメーション
この作品のテーマは「子どもから大人になる」という普遍的なものであり、デジモンリアルタイム世代のぼくは子ども時代から見た目も性格も変わった太一たちをみて自分に重ねた。
そんな大人になったぼくたちの「子どもから大人になるとはどういうことなのか?」という気持ちの落とし所をこの作品は提示してくれた。
だけど、この作品、一見すると腑に落ちないポイントが存在する。