Te wo Arai mashou.

アベンジャーズ特集「敵」で振り返るアメリカと世界の2010年代

課題と立ち向かおう

その時々のヴィランの姿や、そのヒーローが直面する課題を見つめる、という補助線を引いて考えてみましょう。私たちの住むこの世界が何と戦ってきたのか?または何と戦うべきなのか?という問題を改めて認識できるはずです。

戦争も差別も貧困もまるで無い、全ての受難から解放されたいわゆる「平和」な世界。それは誰にとっても明らかに望ましい場所です。されど、決して「平和」とは言い切れないのが現状です。世の中には、この記事で触れたこと以外にももっとたくさんの課題があり、そしてそのほとんどが解決されていないことを心に留めておいて欲しいと私達は切に願います。

ともすれば恣意的な話かもしれません。マーベルスタジオの関係者が気まぐれにひょっこり顔を出してここまでの話が全くの荒唐無稽だと一蹴するようなことだってあるかもしれません。それでも、ここまで読んでくれた誰かが考えるきっかけになればと思います。

こんな時代だからこそ、映画のような娯楽は必要です。

でも、こんな時代だからこそ。

(おわり)

フェーズごとに分解してさらに詳しくした記事がこちら!

フェーズ1 アベンジャーズ特集① 「大いなる力には大いなる責任が伴う」
フェーズ2 アベンジャーズ特集② それって本当に正義でしたか?
フェーズ3 アベンジャーズ特集③  トランプは僕らの心の中に

【参考】

酒井啓子『9.11後の現代史』(講談社現代新書, 2018年)

吉見俊哉『トランプのアメリカに住む』(岩波新書, 2018年)

エマニエル・トッド『グローバリズム以降』(朝日新書, 2016年)

水島治郎『ポピュリズムとは何か』(中公新書, 2017年)

小野寺系「正義VS正義の戦いを描く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』正しいのはどちら?」 Real Sound 映画部 2016.5.5   https://realsound.jp/movie/2016/05/post-1628.htm

小野寺系「【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』が描いた正義のあり方を考察」 Real Sound 映画部 2019.5.5 https://realsound.jp/movie/2019/05/post-356962.htm

Kendall Cromartie “ Superhero Movies Have Always Been Political ” FILM SCHOOL REJECTS 2019.5.25 https://filmschoolrejects.com/superhero-movies-political/

Brad Gullickson “‘Iron Man’ is Marvel’s Villain Problem” FILM SCHOOL REJECTS 2019.1.5 https://filmschoolrejects.com/iron-man-marvels-villain-problem/

Hazel Sands “The Politics of Identity in the Marvel Cinematic Universe” 2017.4.2
https://medium.com/@hazelasands/the-politics-of-identity-in-the-marvel-cinematic-universe-e765c41d2b6d

JASON PARHAM “BLACK PANTHER IS ALL A SUPERHERO MOVIE CAN BE, AND MORE ” 2018.02.16 WIRED US https://www.wired.com/story/black-panther-review/

ANGELA WATERCUTTER “ WHAT BLACK PANTHER’S SUCCESS MEANS FOR THE FUTURE OF MOVIES” WIRED US https://www.wired.com/story/black-panther-box-office-hollywood/

みやーん「2018.3.6 火曜日18:03 放送ログ 音声あり 【映画評書き起こし】宇多丸、『ブラックパンサー』を語る!(2018.3.10放送)」 TBSラジオ
https://www.tbsradio.jp/233387

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