Te wo Arai mashou.

フラスコ飯店 Posts

2021.11.21 / / PR

ステージを背にして歌い、踊る。見られることを選択するのがアイドルの第一歩かもしれない。それでは、観客である私たちはどれほど「見る」ことができているのでしょうか。どれほど「読む」ことができているのでしょうか。 アイドルに溺れてしまいもう引き返せないオタク数名が、「界隈」を科学するアイドル批評誌「かいわい」を発行。待望の vol.2 を11月23日の文学フリマ東京で手に入れることができます。 川合裕之(フラスコ飯店 店主) かいわい vol.2 について アイドル「界隈」をゆるめて解きほぐし、開かれた「かいわい」をみんなで作る、をコンセプ…

(C)2019 日本すみっコぐらし協会映画部 僕は、皆が褒めているものは見たくないという逆張りの病に罹ってしまっていて、大抵の名作は見ていません。そのせいで人生の8割を損しているんじゃないかと思うことがよくありますが、治らないものは仕方ないですね。 「すみっコぐらしの映画」の絶賛コメントは僕もタイムラインで見ていたのですが、この病のせいで上映期間中には見に行くことができませんでした。ちなみに同じような理由で、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』なども見ていません。『時をかける少女』も、見たら大事な何かが壊れてしまいそうでまだ見たこと…

「エヴァンゲリオンを見た」とは言い難い空気はやはり否めない。 会計時、「見た」とさえ言えばお代が半額になるとしても、ちょっと抵抗がある。自分は本当にエヴァンゲリオンを知っているのだろうか。疑念が頭をよぎる。消えない。 いや、そもそも「ヱヴァンゲリヲン」と表記しないと怒られる?いやいやでも「シン」の方は「エヴァンゲリオン」だしなあ。旧劇? 新劇? 漫画もあるし ……。庵野秀明のことだって、自分はどれくらい知っているのだろうか。自信がない。 ほら、あの大御所でさえ口が滑って大炎上。気軽に感想を呟くのにだって勇気がいる火薬まみれのムーブメン…

(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS 山よりも高く、谷よりも深い。耳キーン上等の賛否両論がある映画であることは十分に承知している。「否」もよく理解しているつもりでいますが、やはり僕は『バケモノの子』というアニメーション映画に力強く「賛」を叫びたい。 アニメーション映画として、そしてバディムービーとして『バケモノの子』の特異点を書きたいと思います。 師弟関係という名のバディムービー (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS くどいようですが、…

(C)2021 Universal Pictures 暴力には反対だけど、暴力映画は称賛したい。 矛盾していますが本当です。いいや、矛盾しているからこそ本当なのかもしれません。人間は痩せたいけど深夜に冷凍チャーハンを貪ったり、貯金したいと口では言いながら何万円もするスニーカーを注文する生き物なのですから。 暴力の見本市みたいな作品がまたひとつ、日本に配給されてきたことを嬉しく思います。 映画『Mr.ノーバディ』。万歳三唱。 “自分は nobody だ”  と宣言する一方で、座席の僕は内心でこう叫ぶ。いや何でもないわけあるかい…

2021.10.15 / / レビュー

音楽やファッションも抜け目なくカッコよくてぼくは『マトリックス』が大好きだ! レビューを見て色んな人の感想を読み漁ったこともあったが、もそこではあまり語られない部分がある。それは主人公ネオが覚醒し、そして救世主(the one)となるこの映画のクライマックスである。なぜネオはいきなり救世主になったのか?という部分に関する考察だ。 →記事を読む前に『マトリックスを Amazon Prime で見直してみる IMdbより 画面にへばりつき、モーフィアスやトリニティや預言者のオラクルとの会話をよく観ておかなければ、なぜエージェントによって銃…

(C)2021 スタジオ地図 涙が出た。あくびで。毒舌の苦手な鈴ちゃんのために控えめに言ったとしても、最悪だ。なにこれ。僕は細田守のつくる映画が好きだ。好きだった。だからこそ、なおさらなのかもしれません。 中村佳穂は悪くないが、「うた」への理解が乏しいのでは? (C)2021 スタジオ地図 スタンディングオベーションさながらの大喝采から、僕のようなネガティブな意見まで賛否両論。しかし否定的な観客も「絵と音は綺麗で荘厳だった」という部分には合意しています。けれど僕はそれすらも疑問です。 絵は綺麗。歌、魔力的。 しかしそれぞれがセパレート…

『アメリ』(2001)から受けた印象はすごくオシャレでパリの街を現実のパリ以上にファンタスティックで楽しい街に映し出してくれる映画というものだった。 パリの街を幻想的に映し出すことでファンタジーの世界にも見えなくもないように表現していたり、そのためにカラーグレーディングは昨今Instagramなどでもよく使われる “映画風フィルター” の元となる技法の「ティールアンドオレンジ」を使っていたり。背景や衣装には補色同士の赤と緑を常に配置し、映画のテーマカラーを常に観客にみせてるなどの工夫により作品の世界観が特徴的な一本である。 IMdbよ…

あれ?『E.T.』っぽい! いや!次は『スター・ウォーズ』だ! ここで『スタンド・バイ・ミー』か〜! 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016〜)を観ているとたくさんの80年代映画のパロディが隠れていることに気が付く。 ※『E.T.』(1982)『スター・ウォーズシリーズ』(1977〜)、『スタンド・バイ・ミー』(1986) NetflixオリジナルSFホラードラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(以下『ストレンジャー・シングス』)はカルト的な人気を誇りながらも、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなったシリーズだ。…

「部室」ということばを聞くと心臓からきゅんと音が聞こえます。高校時代はソフトテニス部に所属していて、下手くそで全然楽しくなかったんだけれど、ソフトテニス部の部室のことは好きでした。歴代の先輩たちが置いていったラケット、手作り感あふれる木のベンチ、品の無い落書き。点在する物はゴミなのかゴミじゃないかすら分からず、所有者も不明で、そもそもいつからそこに存在しているのか分からない。すべてが部室の構成要素としてはかげがえのないものであるように見えて、でも何かがなくなっても決して気づかないだろうという予感もある。狭くて雑多な空間の中に、時空を超…

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