Te wo Arai mashou.

フラスコ飯店 Posts

(C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

就職活動中、「ラブホテルの立ち上げを経験しました」と話すと、たいていの面接官は面白がって話を聞いてくれた。

実際にはリニューアルオープンするラブホテルのオープニングスタッフとして雇われたにすぎない。大量の避妊具をもぎって箱に詰めたり、電気マッサージ器の本数を数えたりした程度だ。が、有象無象の就活生から脱して「ラブホテルの子」として認識されるだけで選考の突破率は格段に上がる。

結局、ヘルプも含め、3つのラブホテルで働いたのだった。最後は「ホットドッグセットではなくホットライスセットを頼んだ」と意味不明なクレームをつけてきた熟年カップルに「お客様、世の中のライスはほとんどホットでございます」と癇癪を起こしてしまい、バカらしくなって辞めた。それ以来接客業らしい接客業はしていない。

ヒト畜生です。駄作が多いと言われるPOV映画の隠れた名作を紹介します。

このPOV手法は通常より臨場感が出て低予算で作れることからホラー映画にてよく使われる手法です。ただ、その低予算からあまりにも駄作が量産されており、ファンからはもういいよみたいな空気が流れているのが現状。

そんなPOV映画の隠れた名作を紹介します。

これもマスト?あれもマスト?

世の中にはコンテンツの品数が多すぎる。

どんなカルチャーを食べてよいかわからないと悩まないよう、フラスコ飯店が食べ合わせの良い「定食」を自信をもってご提案いたしましょう。

脳みそが痛くなったことありますか?

「膝が笑う」とか「腰が重い」みたいな慣用句として、「脳みそが痛い」があってもいいと思うんですよね。僕はたまにそういう感覚になることがあります。難しい本を読んでいるときとか、意図的に受け手を迷宮に誘い込んでくる映画を見ているときとか。何が何だかわからない! でもめちゃくちゃおもしろいことだけはわかる。痛みでアドレナリンが出ているのがわかる。そんなとき。

この定食では、そんな「脳みそが痛い」作品を集めてみました。

おしながき
・映画『メメント』
・小説『道化師の蝶』
・映画『メッセージ』

2020.06.05 / / わた藤

自転車のうしろに彼女を乗せて、陽が落ちきった街を走る。耳には片方ずつ分け合ったイヤホンが刺さっていて、ふたりで同じ音楽を聴いている。彼女を学校から駅まで送るたった5分たらずの道のりで、わたしたちは毎日、流れ星になっていた。今が未来だった頃の話だ。

この連載は、365日不眠不休でグジグジうだうだしているわたしが、心から信頼する藤原基央さんと(勝手に)がっぷり組み合って BUMP OF CHICKEN に「追いつく」試みです。歌詞を中心に見ていくけれど、解説や解釈といったものはありません。わたしという人間が BUMP OF CHICKEN の曲を通して藤原基央という人間に挑み、自分のややこしい人生に向きあって泣いたり笑ったり、悔しがったりするコラムです。

藤原基央さんのお誕生日に寄せて書いた連載予告はこちら

1曲目:「ディアマン」ともう聴かなくなったバンド

世界史は小難しい受験科目。そう思い込んではいませんか。いいえ、きっとそんなことない。

難しそうな世界史だって、ひとりひとりの人間の営みの積み重ね。その奥にはドラマがあります。映画を通して世界史を学んでみましょう。呪文にしか思えない横文字だって、親近感がわいて覚えやすくなるかも?

みなさん、最近何してますか?家でゴロゴロ?昼夜逆転生活?

巷では「この期間に勉強した人間が人生に勝利する」なんて言われております。

というわけで、今日も映画を見つつ、世界史を勉強する。究極の二刀流でコロナが終息した後の世界に挑む準備をしよう。

今日取り扱う映画はスタンリー・キューブリック監督作『バリー・リンドン』。

ヨーロッパがお互いの国への欲望を剥き出しにし、戦争を繰り返す18世紀に、1人の地味な男が栄光を手にし、欲望のために破滅していく姿を淡々と描いた作品である。

ぼくは『名探偵ピカチュウ』という作品に大きな期待を持って映画館に足を運んだ訳ではなかった。

デートのプランとして映画館に行くことになっていたその日、相手の女性とぼくのふたりが無難に観て過ごすことのできる映画として『名探偵ピカチュウ』を選んだからだ。

お互い平成生まれで、ポケモン第1期の世代だったので子どもの頃に夢中になったポケモンたちがハリウッドで映画化されることに多少は期待していた。

だけど、まさかここまで映画として楽しめるものだとは!少なくともぼくは想像していなかった!

2020.05.11 / / わた藤

バスに揺られている。窓から柔らかい光が差し込んで、まるで自分が豆苗になったみたいな、のびやかでふくふくとした気持ちになる。程よくぼーっとしながら音楽を聴いていると、ふとある歌詞が耳に残り、曲を巻き戻して最初から再生する。豆苗のわたしは人間に戻り、「ああ、つかまえたんだ」とわかってしまう。さあっと全身に鳥肌が立ち、なんだか目頭が熱くなる。

何万回も聴いたはずの曲が何を言っているのか、突然わかることがある。一生懸命生きていたご褒美みたいな、でももう「わかる前」には戻れなくてもったいないみたいな、そんな瞬間。

2020.05.09 / / コラム

ワニが死んだ。

喪に服す間もなく即グッズ展開、即ミュージックビデオ、即映画化。

げんなりした、という声も少なくありませんでした。たしかに、捉えようによってはまるで「いい話だと思ったら青汁のCMだった」あるいは「新聞のCMだった」というような肩透かしかもしれませんね。

さらに舞台袖からは国内最大手広告代理店がちらつき、「お前さんとこの会社が “死” を商品にするのかい」という指摘もあいまって、それはそれは盛大なまつりあげになってしまいました。

それはそうと。

筆者がいっとう気になったのは、このブームに際して「ぼくの・わたしの100日間」を紡ぐコラムが人々の手によって発表されていたことです。

CAUTION!!

これはイラストレーターの逆襲です。

WEB記事において、“アイキャッチイラスト”とは、記事ありきのイラストです。

「ライター陣ばっかり好きなもの好きなように書くのずるいよ!」

そんなイラストレーターの一声から始まりましたこの逆襲。

イラストレーターが描きたいものを自由に描いて、それに沿ってライターが執筆する。これは、記事ありきのイラストというこれまでの制作の流れを止め、イラストありきの記事にするという、超我儘企画です。

詳しくは
私、フラスコ編集部に逆襲します。

第一回はライター・安尾日向に逆襲!

僕はフィルム写真を撮っています。大学生になってからはじめたので、3、4年でしょうか。あまり人は撮りません。その辺の道端に落っこちているものとか、よくわからない風景とか、そういうものを撮っています。きれいな写真になることもあれば、そうならないこともあります。そんなに熱心ではないですが、細々と続いています。

誰にも見られていない一人きりの部屋の中でぼくは何をする?

全ての欲望を完全に解放するなら何をする?

そして、それら全てを完全に隠し通すことができるなら本当の本当に何をする?

誰にも見られていない状況でそれらを全て隠し通すことができて、なおかつ、何もかもを解放できるなら……

きっとここには書けないようなあんなことやこんなこと、あらゆる欲望を満たすだろう。