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フラスコ飯店 Posts

社会学者が「小説」を書いたらどうなるのか。他者との交わりと自己への内省が同居するこの岸政彦の小説を、自身も社会学を学んでいるライターの安尾日向が語ります。

思い出すこと

自分の一番古い記憶ってなんだろう、と考えてみる。

4歳のとき、もうすぐ生まれてくる妹を、わくわくしながら待っていた病院の廊下の景色だろうか。それともそのもう少し前、幼稚園の入園式の日に、制服を着るのが急に嫌になって、押入れの一番上に登って籠城したときの、少し高いところから見下ろした居間の景色だろうか。

どちらのイメージも、思い出した端から綻びていく淡いものだ。これらは記憶と呼べるのだろうか? 自分が本当にこの目で見たものだという自信は少しもない。印象的なこれらのシーンは、あとになってから家族に聞かされた話を、頭のなかで想像し、再現したイメージに過ぎないのかもしれない。

2019.07.01 / / コラム
2019.06.30 / / 特集

長かった戦いが、ようやく終わった。2008年から11年間続いたMCUは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でようやく大きなひと区切りがつきました。10年。それは一言で片付けるにはあまりにも長過ぎる時間です。

この10年、色々ありましたね。思い浮かべてみてください。個人的なことでも構いません。たとえば、いま手に持っているそのスマホは、まだ二つ折りのガラケーだったのではないでしょうか?あのトニー・スタークもまた例外ではなく、1作目の『アイアンマン』(2008)では「スタイリッシュな」ガラケーを使いこなしています。世界的大企業の社長であり、自身もエンジニアであるとうい設定のキャラの持つ端末ですら……!

そんな時代からMCUはスタートしました。本当に本当に長い時間が経ったのだなと改めて実感します。

ちなみに筆者はといえばまだ14歳の中学2年生で、たったの4GBのウォークマンでPerfume を繰り返し繰り返し聴いていました。日本は民主党政権になるちょっと前。

要するに、技術から政治から経済まで、何から何まで大きく変わったということです。ここで、改めてこれまでを振り返ってみましょう。10年前には見えていなかったことだって、今はもう見通せるかもしれません。

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